solmedia

書籍

シメオネ超効果

  • 表紙

シメオネ超効果

著者:ディエゴ・シメオネ
訳者:木村浩嗣

書誌情報

著者 ディエゴ・シメオネ
訳者 木村浩嗣
定価 1,600円(税別)
仕様 四六判/並製/248頁
発行日 2014年9月3日
ISBN 978-4-905349-22-8

Amazon.co.jpで購入する

書籍紹介

リーダーの言葉で今あるチームは強くなる

2011年12月に資金難に苦しむ選手時代の古巣アトレティコ・マドリーに監督として舞い戻ると、わずか半年でヨーロッパリーグ制覇。翌シーズンはコパ・デルレイを獲得し、3年目となる13-14シーズンには巨大な戦力差を覆してスペインリーグ優勝、そして世界最高峰の舞台チャンピオンズリーグで準優勝という、誰もが予想し得なかった快挙を達成した。

資金力の差を物ともせず「やればできる」を証明したリーダーの言葉は、格差社会に苦しむスペインの人々に勇気を与え、サッカーの枠を超えた社会現象にまでなっている。シメオネはなぜ、“奇跡”を起こせたのか?――その秘訣は、今あるチームの可能性を最大限に引き出す、彼独自のリーダー論にあった。

スペインで出版され大きな話題を呼んだ本作を『footballista』編集長の木村浩嗣が翻訳。コパ・デルレイやリーグ優勝、チャンピオンズリーグ決勝進出を振り返った第6章は、日本語版のために書き下ろされた特別篇だ!

目次

シメオネの生きた言葉を届ける理由
ルイス・アラゴネスによる序章


第1章 逆境の乗り越え方
リーダーシップ――人生というのは立ち向かってこそなんぼ
信念と確信――選手の頭の中に入り込めば、プレーを何倍も良くできる
動機づけ――自分を信じる限り、可能性はその手の中にある
誠実さ――1回恥をかく方が、100回無知でいるより良い
育成――伝える能力がなければ、信念なんて無意味だ
努力すれば運はついてくる――コントロールできないものに時間を費やすのは無駄だ
私の基本的な規範――強制されたことは必ず悪い結果に繋がる

第2章 リーダーの責任と役割
情熱――唯一頼りになるのは自分に対する情熱と確信
感情――監督として感じるのは大きな虚無である
価値観――子どもに示す人生の価値観は、サッカーより重要だ
赤と白の心――私は困難な時にやって来るのが好きなのだ

第3章 「勝ち」を続ける
集団の契り――出番の少ない選手の近くにいるべきと聞くと、腹が立つ
グループの扱い方――発言と行動が違ったら決して許してもらえない
ロッカールーム――時には沈黙を尊重して選手と話すのを控えるべき
チーム――ボールではなくサッカーをプレーする選手を支持する
勝利は勝利を呼ぶ――勝利への道は一つではなく、そのすべてが正しい
クラブの特殊性――観客が選手を自分の分身と感じれば、我われは幸せ
ベンチからの介入――良いプレーをする者でなく自信のある者が勝つ
集団の中の反乱者――聞く耳を持つ者、持たない者の扱い方を知る
ジエゴ・コスタの場合――名選手とは、長所を伸ばし短所を隠せる者

第4章 人生とサッカーと
影響を受けた人――家族、選手と接する態度は変わらない
社会とサッカー――最後までファンと一緒にいなければならない
危機の時代のメッセージ――何かを求めて戦えば物事はより良い方向へ行く

第5章 私という人間
選手、監督としての道のり――重要なのは、全員が怖がらず一段一段上ること

第6章 成功の日々(2013年5月~2014年5月)
12-13 コパ・デルレイ優勝――選手には時に監督以外の声やイメージが必要
13-14 リーグ優勝――私の内部から情熱を伝染させる何かが生まれる
13-14 チャンピオンズリーグ――負けたい者などいないが、負けるならこんな負け方がいい

訳者あとがき

著者プロフィール

ディエゴ・シメオネ

1970年、アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれの元サッカー選手で現アトレティコ・マドリー監督。守備的MFだった現役時代は、生来のリーダーシップでチームを引っ張る一方、対戦相手には狡猾な選手として知られた。98年のワールドカップではイングランドのベッカムを挑発して退場に追い込んでいる。ベレス(87-90)、ピサ(90-92)、アトレティコ(94-97、03-05)、インテル(97-99)、ラツィオ(99-03)などでプレー。2006年に所属していたラシン・クラブで監督に転身すると、選手時代とは違う、論理的で冷静な面を見せ、行く先々で限られた戦力で最大限の成果を上げてきた。2011年、選手として2冠を達成したアトレティコに復帰。就任1年目でヨーロッパリーグのタイトルを獲得し、翌年は宿敵レアル・マドリーを14年ぶりに破りコパ・デルレイ制覇。3年目はバルセロナ、Rマドリーの独壇場だったリーガで18年ぶりに王者となった上、チャンピオンズリーグ準優勝。「資金力のある者が勝つ」とされる欧州サッカー界に旋風を巻き起こし、時代の寵児となった。

訳者プロフィール

木村浩嗣

編集者、コピーライター等を経て1994年からスペイン・サラマンカへ。98年、99年とスペインサッカー連盟のコーチライセンスを2年連続で取得し、7年間少年チームを指導。2006年9月に帰国して、『footballista』編集長に就任。08年12月からスペイン・セビージャに拠点を移し、特派員兼編集長となる。シメオネのことは、最初はカウンターサッカーの使い手としか見ていなかったが、記者会見で言葉を耳にするうちに、リーダーとして人としての彼に注目するようになった。スペインリーグという格差社会で、弱者が強者に勝つためのシメオネのメソッドは、我われが今、社会でいかに生きるか、という指針にも通じるもの、と本書の翻訳を決意した。